プリウス▲97年に世界初の量産ハイブリッドカーとして誕生したプリウスは今回のモデルチェンジで5代目となる。「ハイブリッド・リボーン」をコンセプトに、ひと目ボレするデザインと虜にさせる走りを有するエモーショナルな車をめざして開発された

5代目となる新型プリウスがデビュー!

トヨタは1月10日に新型プリウスのシリーズパラレル・ハイブリッド車を発売した(プラグイン・ハイブリッド車は3月発売予定)。

設定グレードと税込み価格は下記のとおりである。
・1.8L Xグレード(FF)   275万円
・1.8L Xグレード(E-Four) 297万円
・2L Gグレード(FF)    320万円
・2L Gグレード(E-Four)  342万円
・2L Zグレード(FF)    370万円
・2L Zグレード(E-Four)  392万円

エクステリアは「モノフォルム・シルエット」を受け継ぎながら、より低重心かつスタイリッシュなプロポーションに変わった。シンプルでありながら抑揚のあるボディ造形を実現。

ボディカラーは全8色で、ソリッドカラーベースのアッシュとマスタードの新開発カラーも含まれている。
 

プリウス▲より低くスタイリッシュに見えるプロポーションに仕上がったリアビュー。写真は新開発色のマスタード
プリウス▲インテリアは「アイランド・アーキテクチャー」をコンセプトに、圧迫感のない空間と運転に集中しやすいコックピットを両立

エンジン排気量は1.8Lと2Lの2種類で、どちらにも第5世代のハイブリッド機構が搭載されている。

2Lモデルは先代を上回る低燃費(WLTCモード測定値28.6km/L)を達成しつつ、システム出力は1.6倍の196psに達している。プリウスならではの高い環境性能と、ドライバーの思いどおりに反応するレスポンスの良さが両立されている。
 

プリウス▲新設定された2Lモデルのシステム出力は従来モデル(1.8L)の1.6倍にあたる196psに達している。WLTCモード燃費は28.6km/L

1.8Lモデルはすべての電動モジュールが刷新され、WLTCモード燃費で32.6km/Lを達成。シームレスな加速に加えて軽やかな出足とダイレクトな駆動力がもたらされる。
 

プリウス▲継続設定の1.8Lモデルは電動モジュールがリニュールされてWLTCモード燃費で32.6km/Lを記録している

シャシーには、エモーショナルなデザインと走りを実現するために改良された第2世代のTNGAプラットフォームが用いられ、低重心化と大径タイヤの採用を実現。

4WDモデルのE-Fourでは後輪にも高出力モーターが採用され、滑りやすい路面での登坂性能と旋回時の安定感が向上した。

安全装備として下記の機能が追加された。

【後方車両接近告知】
ブラインドスポット警告の後方ミリ波レーダーで検知した後続車が接近した場合、マルチインフォメーション画面への表示とブザーでドライバーに存在を知らせる。

【周辺車両接近時サポート】
後続車が非常に接近した場合、警察もしくはヘルプネットへの接続を提案。ドライブレコーダー装着車では状況を自動録画し、データが保存される。

【セカンダリーコリジョンブレーキ】
自車が停車中に追突される可能性が非常に高いとシステムが判断した場合、自車のブレーキを作動させて追突後の自車の速度を抑える。衝突前からブレーキを作動させることで早期の減速が可能だ。

新型プリウスは、トヨタとKINTOが立ち上げた新たなサブスクサービス「KINTO Unlimited」を初めて適用され、専用のUグレードが設定されている。

KINTO Unlimitedでは、保険や税金などの諸経費が月額利用料に含まれるだけでなく、ソフトウェアとハードウェアのアップグレード、ユーザーの運転データを活用した見守りという2つの付加価値が加わる。月額1万6610円(初期費用フリープランの7年契約、ボーナス月加算16万5000円を選択した場合)から利用できる。Uグレードの参考価格はFFが299万円、E-Fourが321万円。

なお、ZおよびGグレードは従来のKINTOのサブスクサービスが利用可能である。
 

プリウス▲KINTO Unlimited専用のUグレード。ソフトウェアの最新化やハードウェアの後付けが可能で、車を進化させることができる
文/マガジンX編集部、写真/トヨタ